運の指数:Mリーガーの運を点数で測る

「あの選手は運が良かっただけ?」に、数字で答える独自指標です。運を3つに分けて、どれも「実際 − 普通ならこうなる(期待)」をptに換算しています。同じ卓の4人の平均を引くので、相手より恵まれたぶんが運です。

総合運幸運指数 + 不幸指数 + 展開運。運に恵まれたかを1つの点数に幸運指数牌の巡り。配牌・手の進み・手変わり・ツモ・つかみ・出アガリ・ドラ引き・裏ドラ一発不幸指数避けられない失点。被・裏ドラ、放銃したときの打点の上振れ、親被り、役満展開運他家の動きや局の流れ。親番・他家の親番・オーラス
データの解説2025-26レギュラーシーズンで最も運に恵まれたのは下石戟で、総合運は1試合あたり+9.4pt(合計+358.4pt)。最も運に見放されたのは日向藍子の▲12.5pt(合計▲250.6pt)でした。運がマイナスでもポイントを伸ばしたのが二階堂亜樹で、総合運▲3.7ptながら+271.5pt。運を除くと+275.2ptで、実力で勝ち越した代表格です。反対に白鳥翔は+110.2ptですが、運を除くと▲124.2ptで、プラスの多くを運に支えられた形です。瀬戸熊直樹は総合運+123.6ptと運に恵まれながら、ポイントは▲83.8ptと負け越しました。1試合あたりの総合運と1試合あたりのポイントの相関は0.77。運が成績を大きく左右したシーズンと言えます。

2025-26 運に恵まれた選手(総合運)

選手総合運幸運不幸展開ポイント運を除いたpt
下石戟+358.4pt+210.9pt+71.0pt+104.6pt+614.0+255.6
高宮まり+184.6pt+111.0pt+100.5pt▲10.8pt+220.7+36.1
渡辺太+223.6pt+156.5pt+14.9pt+72.7pt+282.9+59.3

2025-26 運に見放された選手(総合運)

選手総合運幸運不幸展開ポイント運を除いたpt
日向藍子▲250.6pt▲150.3pt▲59.0pt▲11.9pt▲185.8+64.8
小林剛▲299.9pt▲241.7pt+8.1pt▲51.2pt▲445.0▲145.1
松本吉弘▲262.6pt▲196.1pt▲4.2pt▲114.0pt▲293.7▲31.1

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2025-26 ツイていた選手

選手幸運指数素点(pt換算)
白鳥翔+304.0pt+37.1pt
黒沢咲+160.6pt+46.2pt
中田花奈+154.8pt+176.8pt

2025-26 ツイていなかった選手

選手幸運指数素点(pt換算)
小林剛▲241.7pt▲415.2pt
HIRO柴田▲225.3pt▲305.3pt
三浦智博▲209.8pt▲317.3pt

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2025-26 ツイていた選手の内訳

8つの運の、1試合あたりのpt。右(緑)ほどツイていた。

白鳥翔
配牌運+0.4pt
手の進み運+2.8pt
手変わり運+0.6pt
ツモ運+1.8pt
つかみ運+0.5pt
出アガリ運+1.0pt
ドラ引き運+0.4pt
裏ドラ・一発運+1.2pt
幸運指数+8.7pt
黒沢咲
配牌運▲0.1pt
手の進み運▲0.2pt
手変わり運+0.1pt
ツモ運+4.9pt
つかみ運▲0.9pt
出アガリ運+0.3pt
ドラ引き運+1.6pt
裏ドラ・一発運+0.5pt
幸運指数+6.2pt
中田花奈
配牌運▲0.7pt
手の進み運+1.4pt
手変わり運+0.1pt
ツモ運+4.9pt
つかみ運▲1.1pt
出アガリ運+0.9pt
ドラ引き運▲0.2pt
裏ドラ・一発運+0.5pt
幸運指数+5.7pt

不幸指数

自分では避けられない失点が、普通よりどれだけ多かったかを測る指標です。マイナスが大きいほど不幸、プラスは被害が普通より少なかった。

2025-26 不幸だった選手不幸指数
阿久津翔太▲131.6pt
本田朋広▲114.9pt
日向藍子▲59.0pt
2025-26 被害が少なかった選手不幸指数
高宮まり+100.5pt
竹内元太+76.1pt
萩原聖人+61.5pt

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展開運

牌の巡りとは別に、他家の動きや局の流れで得をした・損をしたぶんを測る指標です。親番の5巡以内に他家の和了・リーチ・3副露・ドラポンを受けたか、何もしていないオーラスで順位を落とされたか(棚ぼたで上がったか)を、普通の場合と比べます。

2025-26 オーラスで棚ぼたオーラスの展開
下石戟+76.9pt
渡辺太+36.5pt
阿久津翔太+15.0pt
2025-26 親番で早い展開を食らった普通より
内川幸太郎+8.0回
渡辺太+5.7回
萩原聖人+5.4回

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8つの運(幸運指数の内訳)

配牌運

配牌のシャンテン数・ドラと赤の枚数・受け入れの広さから見た、配牌の良さ

手の進み運

1〜4シャンテンのとき、有効牌を確率より多く引けたか

手変わり運

1シャンテンやリーチ前のテンパイで、受け入れ(待ち)が広がる牌を確率より多く引けたか

ツモ運

テンパイ中に、自分の当たり牌を確率より多く引けたか(高い手ほど重い)

つかみ運

他家の当たり牌を、確率より引かずに済んだか(切ったかどうかは問わない)

出アガリ運

他家が自分の当たり牌を、確率より多く引いてくれたか(切ったかどうかは問わない)

ドラ引き運

ツモでドラ・赤を、確率より多く引けたか

裏ドラ・一発運

リーチ和了で、裏ドラ・一発による打点の上乗せが平均より大きかったか

共通の考え方

幸運指数の測り方

点数に直すときの土台は「状態の価値」です。親か子か・シャンテン数・巡目(と受け入れの広さ)ごとに、その局の最終的な平均収支を全局から出しています。たとえば有効牌を引いて1シャンテンからテンパイしたら、「テンパイの価値 − 1シャンテンの価値」だけ得をしたと数えます。

本当に「運」を測れているかの確認(幸運指数)

純粋な運なら、選手ごとの「期待との差」を偶然のばらつきの大きさで割った値は、選手間の標準偏差が1前後になります。実力や打ち方が混ざると1より大きくなります。2025-26レギュラーシーズンで確かめたところ、手の進み運0.92、手変わり運0.82、ツモ運1.01、つかみ運1.00、出アガリ運0.91、ドラ引き運1.15でした(40人前後では偶然でも±0.1ほどぶれます)。

注意

不幸指数の測り方

項目ごとに、同じ立場・同じ状況の「普通の失点(期待)」を全局から出し、実際の失点との差を足しています。失点が普通より多ければマイナス(不幸)、少なければプラスです。

本当に「運」を測れているかの確認(不幸指数)

幸運指数と同じ方法で、2023-2025のレギュラーシーズンで確かめました。選手ごとの「期待との差」を偶然のばらつきで割った値の、選手間の標準偏差です(1前後なら運、1より大きいほど実力や打ち方が混ざる。45人前後では偶然でも±0.1ほどぶれます)。被・裏ドラ一発 0.94、リーチ後の放銃の打点 1.01、テンパイ中の放銃の打点 0.99、ノーテン時の放銃の打点 1.06、親被りの上乗せ 0.91、役満の被弾 0.79。どれも運と見てよい範囲でした。

総合運の出し方

総合運 = 幸運指数 + 不幸指数 + 展開運。3つはどれもptなので、重みを人が決めずにそのまま足し引きできます。オーラスの牌の巡りは幸運指数と展開運の両方に入るので、展開運側で順位点の効き方を場面ごとに直したぶんだけを足し、二重に数えません。

運で勝った試合

運に見放された試合